「星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート」の大阪夜公演感想 Part 1(基本情報、開演前、プログラム1~3)です。
はじめに
2017年6月18日、「星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート」の大阪夜公演を鑑賞してきました。
その約二ヶ月前、4月16日に鑑賞した東京公演も非常にすばらしかったのですが、大阪公演では、様々な要素により磨きがかかって、パワーアップしていたように感じました。
本記事連載では、主に大阪公演と東京公演との違い、特にMCタイムでの登壇者のトーク内容について述べていきます。コンサート鑑賞済みの方は、この記事を読んで、当日のことを思い出してもらえたらうれしいです(この記事はPart 1で、Part 4までつづきます)。
コンサートのプログラムについては、東京公演と重複しているので、本記事では大幅に省略しています。曲目について詳しくご覧になりたい方は、東京公演の記事をご参照ください。
(東京公演の記事はこちら↓)
htwmc.hateblo.jp
※演奏内容、MCタイムでのトーク内容等は、基本的に自分の少しあやふやな記憶に基づいて記事にしたものなので、内容に間違いがあればご指摘ください。特に、私はオーケストラや楽器に関する音楽的専門知識に詳しくないので、ぜひフォローお願いします。
基本情報
公式サイトで事前にアナウンスがあった事項の一部を、おさらいしておくことにします。
日時
日時は、2017年6月18日(日)。
ちなみにその四日前の6月14日には、「Nintendo Spotlight: E3 2017」において、『星のカービィ for Nintendo Switch(仮称)』が発表されました。発表された映像には、ヘルパー復活、コピーの合体など、ワクワクさせる要素が満載。「発売予定の2018年が待ち遠しい!」という思いを心に留めつつ、大阪公演の日を迎えた方々も多かったのではないでしょうか。
開場は16:00、開演は17:00(昼公演の開場は12:00、開演は13:00)。
混雑緩和のための、グッズ先行販売も催されました(9:00~)。
公演当日は、イベント「星のカービィ プププ☆トレイン」も開催されている最中でした。
会場はオリックス劇場。収容人数は2400人。個人的には初めて行く会場です。
演奏は、大阪交響楽団。1980年創立。今回、初めて聴かせていただきました。
桜井さんは、事前アナウンスでは4月の東京公演のみの出演予定だったのですが、東京公演後に予定変更となり、今回の大阪公演にも出演が決定。私はガッツポーズでしたね。
東京公演での桜井さんのゲストトークがすばらしかったので、今回の大阪公演ではどんなお話が飛び出すのか、ワクワクしていました。
東京公演では、ファンサービスを大盤振る舞いしていらっしゃいました。大阪公演でもお目にかかれることとなり、とてもうれしかったです。
以上、事前アナウンスがあった基本情報でした。
公演当日(~開演前)
さて、公演日当日です。会場前の公園内は、人でいっぱい。入場待機列が、公園内をくねくねと曲がるように形成されていました。
そうそう、会場入り口付近に、下記画像のような、今回のコンサートのメインビジュアルである大きなイラストアートワークが飾られていたんですが、それを撮影するための行列というのも形成されていましたね。
メインイラスト(画像は東京公演のもの)
開場
16:00に開場。
チケットを引き換えて会場に入った際、「演目中にアナウンスがあるまで開封せずにしばらくお持ちください」と記された袋が全員に配布されました。東京公演と同様です。
会場ロビーで撮影した写真を、何枚か載せておきます。
会場内ロビーでは、今後発売予定の、アイスカービィのねんどろいどが公開されていました。着色された状態での公開は、本邦初のことだったようです。
ホール
ホール内。ステージ上後方に、大きなスクリーンが吊るされていました。スクリーンには、ニンテンドーダイレクトでのカービィトピックス映像や『カービィハンターズZ』の紹介映像等が、開演まで流れていました。
カービィ25周年特集 [Nintendo Direct 2017.4.13]
みんなで!カービィハンターズZ 紹介映像
1 星のカービィ25周年 グランドオープニング
17:00に、ドキドキの開演。演奏スタート。
最初のフレーズを聴いてすぐ、「あ、東京公演の演奏より、好き!」と思いました。というのも、東京公演よりも、明らかにテンポが速かったんですよね。かつ、より元気でエネルギッシュな音になったという印象をうけました。
東京公演にて、「タイトル」パート演奏時のスクリーンには、白黒の初代タイトル画面が映し出されていた気がしたんですが、それは勘違いだったようです。大阪公演で確認しました。ここでは映像なし。次の「グリーングリーンズ」パートで、初めて映像が流れたはずです。
同様に、東京公演にて、「グリーングリーンズ」パート演奏時のスクリーンには、カービィ歴代アクションゲームシリーズの「ステージ1」のプレイ映像が映っていたような気がしたんですが、それも勘違いだったようです。映っていたのは、ステージ1以外にも、『スーパーデラックス』のダイナブレイド戦や、『ロボボプラネット』のカジノステージなど、雑多なシーンのプレイ映像でしたね(東京公演におけるブログ記事の該当箇所は修正しました)。
MCタイム1
メインMCの楪望(ゆずりは のぞみ)さんと古川美鈴(ふるかわ みりん)さんが登壇。
古川さんは、『スーパーデラックス』の「刹那の見切り」について言及していた記憶があります。
綺麗な演奏。このコンサートで一番好きなプログラムです。
東京公演同様、「エンディング」パートの演奏時に浮かび上がったステージ後方の星形の照明がすばらしかったです。「夢の泉の物語メドレー」以降にも、こういった特徴的な照明は登場しましたが、やはり特殊形状ライト初登場のインパクトもあってか、このときの星形照明がいちばん印象に残っています。
MCタイム2
スペシャルゲストの桜井政博さん、そしてカービィシリーズのゼネラルディレクターである熊崎信也さんが登場。
おふたりが自己紹介をなさったとき、
「『昔』ディレクターをやっていた桜井です」
「『今』ディレクターをやっている熊崎です」
と時代を妙に強調。すると楪さんが、
「なぜそこを強調するんですか、もしかして、実は仲が悪いとか……?」
と疑いの目を向けたので、
「そんなことないです」
と、桜井さんと熊崎さんががっちりと肩を組むというシーンが。印象的な場面でした。
つづいて桜井さんから、カービィ楽曲とオーケストラとの関係について語られました。
カービィの楽曲として初めて本物のオーケストラ演奏を収録して使用したのは、2001年発売『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の「夢の泉」であり、その「夢の泉」の指揮を担当したのは、今回のカービィコンサートの指揮者である竹本泰蔵さんであったというエピソードが披露されました(かつて「速報スマブラ拳」で紹介されていたお話ですね。ちなみに当時個人的に驚いたんですが、「速報スマブラ拳」によると、『スマブラDX』の「グリーングリーンズ」は、打ち込みで、生オーケストラ演奏ではないそうです)。
次の話題は、『カービィのエアライド』について。レースゲームの音楽は、大抵ロック系(熊崎さん曰く「『ツクツクツクツク……』と鳴っているようなロック」)が多いのに対し、『エアライド』はほとんどの曲がオーケストラチック。
桜井さん曰く、当時放送されていたカービィのアニメの劇伴(アニメで流される伴奏曲、BGM)がオーケストラ調で出来がよかったので、それに合わせて、『エアライド』の音楽もオーケストラ調にしたとのことでした(アニメ劇伴を『エアライド』の一部に使用し、それ以外の曲を、アニメ劇伴と馴染むように、オーケストラ調で作曲する方針にした」ということでしょうかね)。
桜井さんが、今回のコンサートの選曲を担当した熊崎さんへ、
「今回のエアライドメドレー、なんでコルダは入っていないの? 」
と訊ねるシーンも。
熊崎さんが説明。曰く、サンドーラもチェックナイトも、どれも人気で、熊崎さん的にはヴァレリオンも入れたかったけれど、オーケストラとなったときに一番満足できるようなメドレーになるよう、編曲の酒井さんと話し合って決めたのだそうです(桜井さんが、「チェックナイトはアニメの曲ですから、権利的に仕方ないですよね」みたいにおっしゃっていました)。
「メタナイトの逆襲:甲板」パートのスクリーン映像として、『スーパーデラックス』以外に、『ウルトラスーパーデラックス』のCGムービーも流れていましたね。ダイナブレイドでハルバードに向かうシーン。
「エンディング」パートのトランペットの演奏、東京公演では失敗しちゃっていましたが、今回は問題なく。気持ち良く聴けたワンフレーズでした。
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(……Part 2へ続きます>>>)